薬王堂気まぐれ通信使№863 2024-11-17
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
ヒコビア植物観察会に参加して三原市の象山に行ってきました。
天神川駅より山陽本線の糸崎行き普通電車に乗り約1時間10分で三原に到着しました。
毛利元就の三男だった小早川隆景が1567年ころ三原の沼田川の河口付近の浅瀬を埋め立て三原城を建てました。
付近は城下町として栄え今でも多くの神社や遺跡が残っています。
東側山麓にある極楽寺から松寿寺のわき道を通り象山から米田山に通じる登山口を目指しました。
古刹の石垣にはクロツバメシジミの食草であるツメレンゲの花が咲いていました。
ツメレンゲ
三重塔がある松寿寺の山門をくぐり中に入れてもらいます。
松寿寺の屋根は銅板で覆われていました。
銅拭きの屋根のある松寿寺
銅板から滴る雨の下にはホンモンジゴケが生えていました。
寺内には贔屓(ひいき・ひき)を模した墓石がありました。
贔屓とは中国からきたもので背中に財を背負った亀のことを言うようです。
それが日本に伝わって「えこひいき」とか「ひいきの引き倒し」の言葉が出来たようです。
江戸時代、財を生した奇特な方のお墓に贔屓の像を当てたのかもしれません。
石垣の傍にコミカンソウが実をつけていました。
地蔵堂には三原市の重要文化財である地蔵像と厨子が安置されています。
いよいよ登山口まで来ました。
途中で確認できた植物などを記録してみました。
コウヤボウキ
アベマキのドングリ
オニドコロ
サイゴクベニシダ
オオベニシダ
クロコノマチョウ
ネズミモチ
カマツカ
ダンコウバイ
ヤブニッケイ
サルトリイバラ
シャシャンボ
コバノミツバツツジ
ミツバアケビ
コバノガマズミ
アセビ
ウラジロノキ
ヤマフジ ツル(右ネジ巻き・Z巻き)
ヤマウルシ 花
アキノキリンソウ
コシダ
象山までの急な坂道
セトノジギク
シラヤマギク
やっと象山の頂上に着きましたね。
象山山頂にて
三原湾や瀬戸内海の島々は霞んでよく見えませんでしたね。
辺りの植物を見てみましょう。
ヒサカキ
ミヤジマママコナ (苞の歯芽がなく尖る)
ミヤジマママコナ
ノイバラ
さて来た道を帰りましょう!
ナガバジャノヒゲ
ハゼノキの紅葉
アベマキ
カエデドコロ?
センニンソウ
ムクノキ
ユキノシタ
アオツヅラフジ
テリハヤブソテツ
ナガバヤブソテツ
ヌルデ
アキニレ
ピラカンサ
ノガリヤス
クサギ
チシャノキ(カキノキダマシ)?
ナンキンハゼ
三原城跡地で
クスドイゲ 実アップ
ウバメガシ(葉がちじれたチリメンガシの異名がある) ドングリ
ふ~!
三原から3時過ぎの普通電車で帰宅しました。